派遣社員のカードローン注意点。在籍確認の対策はここで完璧

正社員・契約社員・派遣社員・パート・アルバイトなど様々な雇用形態がありますよね。
一般社団法人日本人材派遣協会は2020年1月~3月の派遣社員数は平均約143万人で役員を除く雇用者全体の約2.5%と発表しています。
正社員とは給与体系も異なりますので、突発的な支出に対応するのが難しいこともあるでしょう。
そんなとき利用できると便利なのがカードローンですが、もちろん派遣社員でもカードローンでお金を借りることが出来ます。
しかし、派遣社員ならだれでも借りられるということはありません。
今回は、派遣社員の方がカードローンを申し込む前に知っておいてほしい4つの注意点をご紹介します。審査や在籍確認などの不安・疑問を解消しましょう!
派遣社員でもカードローンは利用できるが、派遣会社への登録だけではNG
借金=サラ金のイメージが強かった昔、お金を貸す側は、サラリーマンのような正社員で働いている方を主なターゲットとしていました。
しかし、時代の変化に合わせて働き方も変わり非正規雇用の方が増えていくにつれ、派遣社員であっても、お金を借りるハードルが下がってきています。
多くのカードローンでは安定した収入があれば雇用形態は重要じゃない
お金を借りたい!と思っている派遣社員の方…まずはいくつかのカードローンのホームページを見てみてください。
しかし、「正社員であること」などの雇用形態について限定しているカードローンは少なく、むしろ「派遣社員・パート・アルバイトの方でも申し込めます」といったように、派遣社員でも利用ができるといった旨の記載をしているところも多くあるのです。
もちろん、雇用形態は審査の際の判断材料にはなりますし、限度額などに影響を与えることもあります。
しかし、「ちょっと急ぎで10万円借りたい!」などのケースの場合は、そこまでネックにはなりません。
では、「とりあえず派遣会社に登録をしたけれど、まだどこにも派遣されていない」そのような場合でもカードローンを利用することはできるのでしょうか?
派遣会社に登録しただけでは無収入なので基本的に審査に通りません!
派遣会社に登録はしたけれど、まだ派遣先が決まっていなかったり、何らかの理由で働くことが出来ず登録したままになっている…という人もいるかもしれません。
そのような場合、残念ながらカードローンを利用できる確率は著しく低くなってしまいます。
派遣で働く場合、派遣登録だけではお給料は発生しませんよね。
先ほどからご紹介している通り、カードローンの利用には「安定した収入」があることが条件になっているところが多いので、派遣登録だけではダメなのです。
また、1日だけの単発派遣や夏の間だけの派遣など働いている期間が極端に短い場合も利用できないことが多いので注意しましょう。
「どうせ勤務先は派遣会社の名前書くんだしバレないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
- 1社の借入希望額が50万円を超える場合
- 複数での借り入れ額と今回の希望額の合計が100万円を超える場合
- 業者側が必要と判断した場合 など
このような場合、収入を証明するための書類提出を求められます。
- 源泉徴収票
- 直近2か月の給与明細書
- 確定申告書
- 税額通知書 など
こうなってくると収入がないのが確実にバレてしまうので、利用することはできません。
残念ですが派遣の登録だけで勤務実績がない場合、扱いとしては無職の方と同じになってしまうのです。
勤続年数は派遣に登録している年数ではなく実際に働いている年数
カードローンの申し込みをするときに、勤続年数を記載する欄があります。
この時記入する勤続年数は、派遣会社に登録している年数ではありませんので注意しましょう。
複数のカードローン会社に電話で確認をしてみましたが、勤続年数や、入社年月を記入する際は、実際に働いている期間・働きだした年月を記載するよう指示がありました。
例えば、A派遣会社とB派遣会社の2社に3年前に登録し、A派遣会社の紹介で2年働いて半年前にB派遣会社の紹介で働きだした場合は、入社年月はB派遣会社の紹介で働きだした年月を記載します。
1年前に派遣会社に登録していたけど色々あって、ようやく先月から派遣先で働き始めたという場合は、勤続年数は「1年」ではなく「1か月」です。
1か月ではカードローン審査に通るには不安が残ります。
カードローンの審査に通るには収入証明を提出するよう言われても対応できる2か月以上の勤務実績が必要だと思っておきましょう。
ただし、これまでの派遣先が契約満了となり別の派遣先に変更になった…という場合は、1か月以内に新たな派遣先で勤務を始めれば勤続年数を引き継ぐことが出来ます。
カードローン申込前に知っておこう…審査・在籍確認の意味と方法
一般的に派遣社員の場合、カードローンの審査に通る可能性は低いと思われています。
このような情報を見ると希望が湧いてきますよね。
ただし、審査や在籍確認などカードローンに関する基本的な知識を持ったうえで申し込みをしないと、思わぬ落とし穴にはまってしまい希望通り借入できない可能性もあるので注意が必要です。
審査は申し込み時の記載情報と信用情報を元に行われます
カードローンを申し込む時、名前・生年月日・住所・電話番号などの基本的な情報だけではなく、勤務先や勤続年数、年収、住居の種類、他の借り入れ件数や金額など、多岐にわたる情報を入力します。
面倒くさいと思って適当に記載するのはNGです。
カードローンの審査は、申込者が申告した情報を元に行われます。もしそこで適当な内容だったり、虚偽の申告があるとその時点で審査に通ることはありません。
誠実に記載し、申込前に間違いがないかよく確認するようにしてくださいね。
また、申し込み情報と合わせてチェックされるのが「信用情報」です。
カードローンなど貸金業を営む業者は信用情報機関に会員登録する必要があり、カードローンなどローン審査の際に、この信用情報を照会しチェックしています。
多くの業者では以下の項目を元に審査を行っています。
- 安定した収入はあるか(年収・勤務先など)
- 現在他社の借り入れはあるか
- 過去の借り入れでトラブルが起きていないか
先ほどもご紹介しましたが、安定した収入があるかどうかは、カードローンの審査においてとても重要な項目です。
特に、消費者金融のカードローンは法律で「年収の1/3を超える金額の融資を行ってはいけない」と決まっていますので、必ずチェックされます。
一体どのくらいの収入で審査に通るのか…というのは各会社の判断により異なります。
現在、他社のカードローンを利用していたり、クレジットカードのキャッシング機能を利用している場合、審査に影響を与えます。
- 借り入れしている金額
- 毎月の返済状況
借り入れしている金額は、カードローンやクレジットカードのキャッシングの場合限度額で判断されます。
例えば、複数借り入れしていて、その合計金額があなたの年収の1/3に近い場合これ以上の融資を受けることは難しく審査は否決となってしまう可能性が高いです。
また、信用情報には毎月の返済状況も記録されており、遅延・滞納などを繰り返している場合は「返済能力が乏しい」と判断され借り入れは難しくなるでしょう。
過去の借り入れ状況なんて関係ないと思うかもしれませんが、過去にトラブルがあると、今回も不誠実な対応をされるのではないか…と審査が厳しくなってしまうのは仕方がないことです。
特に、自己破産などの債務整理、滞納したまま返済をしていない…などの行動を過去とっている場合、信用情報に記録が残っている可能性が高いので要注意です。
気になる場合は、自分のものであれば信用情報を開示請求できますので一度チェックしてみてくださいね。
派遣社員にとって在籍確認は審査通過のための重要ポイント
審査で基本情報・信用情報を精査していき、問題ないと判断された場合、次の審査項目に移ります。
それが「在籍確認」です。
派遣社員の場合、この在籍確認がネックとなってくる可能性があります。
どうしてでしょうか?
実際に派遣で働いていらっしゃる方は実感していると思いますが、派遣社員の場合、働く職場と給与が支払われる会社が異なりますよね。
そのため、派遣先と派遣元いったいどちらに在籍確認が来るのかな…と不安になるかもしれません。
消費者金融など貸金業者の在籍確認の場合、多くのところで「派遣元」に在籍確認をとっているようです。
実際に、プロミスやアコムといった大手は「派遣元」の社名・連絡先の入力は必須となっています。
派遣元に電話で在籍確認を行って、「〇〇は、派遣先に出勤しておりますのでこちらでは電話の取次ぎができない」などはっきりと派遣会社に所属していることが伝われば、本人に電話がつながらなくても在籍確認は完了します。
しかし、うまくいかないケースもあるのです。
- 全国展開しているような大手派遣会社の場合、登録されている派遣社員の数が多く在籍確認がうまくいかないことがある
- 個人情報保護の観点で在籍確認に応じてもらえないことがある
全国に支店がいくつもあり、登録している派遣社員数も多いところでは、代表の電話を受付する方などが登録社員一人一人を把握していない場合があります。
中には、派遣会社に勤めている社員しか電話を取り次がないというところもあるのです。
このような状況になると、在籍確認を電話で行うことが出来ず、せっかく収入面などで問題がなくてもカードローンの審査に落ちてしまうことがあるのです。
では、どのように対処すればよいのでしょうか。
- 申込先のカードローン会社に電話での在籍確認について相談してみる
- 派遣の担当者にあらかじめ在籍確認の電話がある旨を話しておく
- 電話確認以外の方法で在籍確認を行ってくれるカードローンを選ぶ
まずは、申し込みをしてみようと思うカードローン会社に電話などで在籍確認について相談をしてみましょう。
カードローン会社側は、毎日多くの申込者の在籍確認を行っています。そのため、派遣社員に対する在籍確認のノウハウもしっかり身についているのです。
相談することによって、派遣会社に在籍確認の電話についての伝え方をアドバイスしてくれたり、電話確認以外の方法を提案してくれたりすることがあります。
また、状況によっては派遣元ではなく派遣先へ確認を取ってくれるところもあるようです。
電話での在籍確認が避けられない場合は、あらかじめ登録先の派遣会社にも相談しておくとよいでしょう。
派遣会社によっては、突然電話がかかってきたら対応はしないけれど、あらかじめ在籍確認のための問い合わせ電話が来ることを伝えていれば対応してくれるというところもあります。
いちいち派遣会社に連絡するのも面倒くさい!という方は、電話確認以外でも在籍確認の対応をしてくれるカードローンを探すのも手です。
数はかなり限られますが条件などを満たすと、電話ではなく給与明細などの書面で確認OKというところも存在しています。
自分に合ったものを選ぼう…派遣社員が利用しやすいカードローン3選
数あるカードローンはどれも同じではありません。
それぞれに特徴があるので、自分に合ったところを選ぶのがとっても重要なのです。
「手あたり次第申し込んで通ったところから選んだらダメなの?」と思われるかもしれませんが、それは絶対にNGです。
カードローンに申し込みをすると、審査のために信用情報に照会されますよね。実はその照会履歴も信用情報として登録されているのです。
そのため、同時期に複数のカードローンに申し込みをしていると、その事実が別のカードローン会社にもわかってしまい、審査に悪影響を与えてしまいます。
カードローンに申し込みをするときは、複数のカードローンを比較検討し、厳選してから申し込みしてくださいね。
では、ここで派遣社員の方に特におすすめのカードローンを3つご紹介します。
情報はすべて2021年7月19日現在のものです。申込前には必ず公式ホームページなどから最新情報を確認してくださいね。
SMBCモビットは条件を満たせば電話連絡なしで契約まで進めます
電話で派遣会社に連絡が行くのは困る…という方にオススメなのが、SMBCモビットです。
最大限度額 | 800万円まで |
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派遣社員の利用 | 以下の条件を満たせば可能 ・年齢:満年齢20歳以上69歳 ・安定した収入がある ・SMBCモビットの基準を満たすこと |
金利 (実質年率) |
3.0%~18.0% |
担保・保証人 | 不要 |
実際の利用限度額は、審査の上個別に決定されます。
SMBCモビットの一番のポイントは、以下の条件を満たせば申し込みから利用まで電話連絡なし・郵送物なしで行うことが出来るという点です。
- 三井住友銀行・三菱UFJ銀行・みずほ銀行・ゆうちょ銀行のいずれかの本人名義の口座を持っていてSMBCモビットの借り入れ・返済に利用する
- 社会保険証または組合保険証を持っている
- 指定の書類を提出することが出来る
- 「WEB完結」での申し込みを利用する
申し込みの際は、すべてWEB上で行います。
必要書類は以下の通りです。
- 本人確認のための書類(運転免許証またはパスポート)の写し
- 現在の収入を証明できる書類(源泉徴収票・所得証明書・税額通知書・確定申告書・直近2か月分の給与明細書〔可能なら1年分の賞与明細書も加えて〕のいずれか)の写し
- 勤め先を確認するための書類(社会保険証もしくは組合保険証・直近1か月分の給与明細書の両方)の写し
審査に通り、手続きが終了すれば、カード発送なしで利用できますので便利です。
また、即日融資希望など急いでいる方の場合、申し込み後、営業時間内にコールセンターに電話をすれば急ぎで対応をしてくれます。
ただし、申し込み時間や混雑状況、申込内容の状況によっては急ぎ対応が難しいこともありますので、その点はご理解ください。
プロミスは勤め先確認について不安な場合電話で相談に乗ってくれます
プロミスも、派遣社員の方におすすめできるカードローンの一つです。
最大限度額 | 500万円まで |
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派遣社員の利用 | 以下の条件を満たせば可能 ・年齢:20歳以上69歳以下 ・安定した収入が本人にある人 ・審査で融資が可能と判断された人 |
金利 (実質年率) |
4.5%~17.8% ※新規契約者の場合 |
担保・保証人 | 不要 |
他のカードローンよりも最大金利が低めに設定されているのが特徴です。
また、アプリやWEB完結で来店せずに申し込みや利用ができます。
電話での勤め先確認について不安な場合はあらかじめ相談しておくと柔軟に対応してくれることがありますので、まずは相談してみてください。
受付時間によっては即日融資も対応可能で、アプリローンや会員向け優待サービスなど独自サービスも多いので、ぜひチェックしてみましょう。
最短で即日融資可能なアコムは急いでいる方におすすめです
できるだけ早く借り入れしたいという方にオススメなのがアコムです。
最大限度額 | 800万円まで |
---|---|
派遣社員の利用 | 以下の条件を満たせば可能 ・年齢:20歳~69歳 ・安定した収入と返済能力がある ・審査で融資が可能と判断された人 |
金利 (実質年率) |
3.0%~18.0% |
担保・保証人 | 不要 |
審査にかかる時間は最短で30分となっています。審査結果が出て契約まで進めば原則24時間いつでも借り入れできるようになるので便利です。
1分でも早く利用したい!と急いでいる場合は、まずはアコムのフリーコールに連絡してみましょう。最短で借り入れできる方法を教えてもらえます。
ただし、電話をかける曜日・時間帯や申し込み状況によっては即日融資が難しいケースもあるので注意してください。
在籍確認について不安なことがある場合も、アコムのフリーコールに連絡をすると個別の相談に応じてくれます。
派遣社員だからこそ借り入れ前に返済計画をしっかりたてておこう!
派遣社員の場合、一定期間ごとに契約が更新される形の働き方をしますよね。派遣先の都合で次回更新がなしという可能性も否定はできません。
そのため、正社員以上に返済計画をしっかりと立てておく必要があるのです。
無理のない返済計画でゆとりをもった対応が出来るようにしよう
各カードローン会社の公式ホームページには「返済シミュレーション」が設置されています。
こちらを利用すると、借入金額に対して、毎月の返済額や総返済額、完済にかかる回数などをあらかじめ知ることが出来ますので大変便利です。
数か月後もその職場で100%働けるという確証がない派遣社員の場合、こういったシミュレーションをしっかりと行っておくことがとても重要となります。
大手のカードローンの場合、最低返済額以上であればご自分で毎月の返済額を設定できるところも多いので、いろいろなパターンで返済計画を立ててみてくださいね。
事前準備をしっかりすればスムーズに借り入れをすることが出来ます
派遣社員の方でもカードローンの利用がしやすくなってきています。
しかし、何も考えずに目についたところにとりあえず…と安易に申し込みをしてしまうと、派遣社員向けの商品ではなかったり、在籍確認の時に手間をとったりして、申し込みを公開してしまう可能性もあるのです。
カードローンは借金ですから安易に判断してしまうなんていうことは絶対にしてはいけません。
今回ご紹介した4つのポイントをしっかりと抑えて、最もご自分にあうカードローンを選び、納得したうえで利用しましょう。
すぐにお金が必要だから…と慌てて申し込むとかえって遠回りになってしまうこともありますので、しっかりと落ち着いて事前準備をして申し込みに進んでくださいね。


